Custom Cub road#12 JA10カブタイヤ組み換え(その2)

  さて、今日はちょいとタイヤについて学んでみる。バイクタイヤの規格にはいくつか決まりがあって、下図のように
R:ホイールリムのサイズ
h:タイヤのサイドウォール高さ
W:タイヤの幅(最大) 
H:タイヤの外径
などがあります。
これ以外にも、ロードインデックス(荷重指数)やスピードレンジ(速度記号)なんかがあります。

 ちなみに、スーパーカブ110の(JA10)の純正タイヤサイズはスイングアームに記載があって、
 フロント:70/90⁻17M/C38P  ホイール:1.40⁻17
 リア  :80/90⁻17M/C44P ホイール:1.60⁻17
と、なります。
 これは、フロントタイヤでは
タイヤ幅:70mm/扁平率:90% ー ホイール:17インチホイール 
用途:モーターサイクル用、ロードインデックス:38(荷重132kg)
スピードレンジP:150km/h

 リアタイヤでは
タイヤ幅:80mm/扁平率:90% ― ホイール:17インチホイール 
用途:モーターサイクル用、ロードインデックス:44(荷重160kg)
スピードレンジP:150km/h 
と、いうことになります。

 ちなみにインチ表記タイヤの近似値(JA07)では
フロント:2.25⁻17 リア:2.50⁻17 
と、なっています。
 これは、フロントタイヤでは
タイヤ幅:2.25インチ(約57mm) ー ホイール:17インチ 
メトリック(扁平率)は100となります。
 リアタイヤでは
タイヤ幅:2.50インチ(約64mm) ー ホイール:17インチ
メトリック(扁平率)は100となります。

 で、確かにタイヤ幅って見た目には重要と言うか、太い方がかっちょえぇ😀ってなるのですが、バイクのタイヤと言うか、カブのタイヤって自由に扁平率を選べる訳ではないので、いくらでも太くできるかと言うとそうでもないのですね。車のタイヤなら低扁平率のペラッペラなタイヤにすればインチアップやタイヤを太くするのは容易ですが、スーパーカブ110に、はまるタイヤの扁平率はミリサイズでは90扁平1択、インチは当然100扁平。
 通常の純正サイズでイクならなんの考えもいらず、ラベル表記のタイヤを選べばいいのだが・・・いかんせんカスタムではつまらん😟
 可能な限り太く大きくしたいものだ。(男のロマン😝)
 ↑茶ぢぢぃのスーパーカブ110には、純正サイズのミシュランパイロットストリートがインストールされていましたが、タイヤ山残数も微妙、ひび割れも発生し始め、さらに細いし、つまらない。←主観
 「なら、太く大きくすれば~」と考えるが、2つの障害?があり、自由にって訳にもいかない。
 まず考えなければならないのは、干渉物😮?なんじゃそりゃ・・・
 まず↑フロントで言うと、フェンダーとフロントフォークが干渉物に当たります。タイヤがこれらに干渉すれば、破損の原因となるので、ここの関係を考えなければなりません。
 今回茶ぢぢぃは、フェンダーは取っ払うつもりだったので、左右のフォーク間隔がタイヤ幅の限界値となる。計測してみるとほぼ100mm、意外と少ない。純正が幅70mmサイズを履いているので選択肢は80~90mmとなる。
 実は、フロントのタイヤサイズには干渉物以外に、スピードメーターのズレと言った問題が発生する。通常車検がある場合は、
メーター読み40km/hにで実速度が30.9~42.55km/h(平成19年1月1日以降製造)
と、なっている。大雑把な話、メーター読みより実測が早いとまずいことになる。
 スーパーカブのスピードメーターはフロントハブに内蔵されたギアから機械的にスピードを計測している。つまりタイヤ外径が大小変化すると外周の長さが変化し、メーターの表示に大きくかかわることになる。
 ちなみに、スーパーカブ110(JA10)のタイヤ外径は
ホイールサイズ17インチ(約432mm)+タイヤのサイドウォールの高さ(タイヤ幅70mmの90%×2で約126mm)外径約558mmとなる。メーターの上振れ、つまりタイヤ外径が大きくなる方向は1.06%(外径約584mm)となる。ちなみに下振れは1.29%(外径約431mm)なのでタイヤがかなり減ってもNGにならない仕組みとなっている。
 で、幅80mmのタイヤ80/90-17を履いた場合外径は(432+80×90%×2)約576mm
幅90mmのタイヤ90/90⁻17の場合外径は(432+90×90%×2)約594mm
と、いうことで幅80mmなら許容範囲内、90mmなら許容を1.7%ほどオーバーする。と言っても、メーターが40km表示時に実速度が42.6kmと車検の無い原付2種の車両としてはゴミのような数値。そもそも原付類には1km/h単位の目盛りが無いので、90mm幅を選択で問題ナス。
 続いて、↑リアタイヤについてだが、こちらは余裕と踏んでいたが、カブのスイングアームにはトルクロッドがあり、タイヤを太くすると、スイングアームより先にこれに干渉する。大雑把な計測では110mm~105mmだった。スイングアームの幅広化やロングスイングアーム化をしない限り100mmは限界値。しかし、片側5mm以下のアソビではリスクが大きいので、リアについても90mm幅をチョイスすることにした。
 と、いうことでタイヤはIRCのNF53、90/90-17 M/C 49Pとしました。これを次回にはRCBの2.15インチ幅ホイールに組んでいきます。
 フロント20mm太、リア10mm太、外径に関してもフロント36mm大、リア18mm大となります。リアタイヤが大きくなることでギアのファイナル値が変わるので、多少高速寄りになるのか?
 まぁ、見栄えも走りも、組みあがってからの楽しみとしよう😀

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