Custom Cub road#9 JA10左クランクケースカバーを外してみる

  前回の右クランクケースカバーの遠心分離の汚れは置いといて、ストレーナーに付着していた樹脂ゴミが気になっていました。何かが削れていたって事?😓

 バラス事をちゅうちょしていても仕方ないので、思い切って左クランクケースカバーも外していきます。
 まず最初に現れるのが、フライホイール。エンジンの回転をスムーズにする役目と発電の役目を果たしています。

 左クランクケースカバーを外すとカバー裏には発電用のコイルがビッシリ詰まっています。カバーを外すとフライホイールが見えてくるんですけど、次の作業にはこれを外さない限り無理なんですねぇ。
 でフライホイールを外すためには、2つの工具が必要で、
  ●プーリーホルダー
  ●フライホイールプーラー
です。フライホイールは初期では鬼の仇のように強く締め付けられている(中華はトルク管理しとるんか?そこに愛はあるんか?)プーラーは中途半端だとネジ山を舐める原因になるのでしっかり挿入します。プーラーのボルトは焼き付き・かじり防止のため、オイルを差しておいた方が無難ですね。
 フライホイールを外せば、「カブのアキレス腱」とも言える、カムチェーンテンショナー系の部品が見えてきます。
 定期的に確認や交換すれば問題ないのですが、「なぜかカブは壊れない」神話が世の中には浸透しているので、まったく誠意をしない人もいるみたいですね。
 物事は順番に悪化していくもので、
1.暖気が足りない、いきなり宴会→もとい、全開走行などしていると、オイルが温まってない状態でプッシュロッドを押し上げ、先端のヘッド部分が偏摩耗していく

2.テンショナーアームの押しが弱くなる

3.テンショナーローラーやカムチェーンガイドが滑り、ギアがすり減る。

4.カムチェーンがあばれる君

5.カムチェーンのトンネルサイドを叩き、隔壁が破損

6.もう悲惨😰
ってパターンかな?整備って大切ぅ~  
 だから、点検がじゅうようなのねぇ。素性が知れてれば、バラス必要も無く、プッシュロッドだけ抜き出し、ヘッドの状態を定期手に見てれば問題無さそう。
 今回は、ばらしたうえで、プッシュロッドを引き抜いてみたが、見事にすり減っていた。異音は全く出ていなかったけど、1mm強削れた状態だった😱
 タマタマ?Amazonで物色してたら、社外品のモンキー系強化カムチェーンテンショナーなるものを発見早速入手してみた。
 テンショナーローラー、アーム、プッシュロッドヘッドの3点セットで数千円・・・安い。キタコのそれは1諭吉ほどするのに。
 早速、テンショナーローラーとアームを外すと、あ~らやっぱり合わないのねぇ。アームの支点となるシャフト・カラーのサイズが異なる。たぶんリトルカブ用なのか?まあ、テンショナーローラーと、プッシュロッドヘッドは使用できそうなので問題なし。新旧ハイブリッドで組んでいきます。
 ローラーはベアリング入りでスムーズ。しかもジュラコン製なので見た目は同じでも強度は高そう。
 その他、清掃しながらカムチェーンやその他の部品を確認しましたが、問題なさそうなので古いガスケットのカスを削り取ります。
 フライホイールをセットして、新品のガスケットセットして閉じれば完成😊
 作業の様子は下の動画でも確認できます。
 もともと、入手時から異音も無かったけど、カムチェーンテンショナーを確認したことで、しばらくは安心して乗れそう。次は大掛かりなオーバーホール(ピストン系)だろうね。次はエンジンオイル投入前に、フラッシュオイル入れて、ケミカルウオッシュしようかな。
 とりあえず今回は終了。
















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