Custom Cub road#14 JA10カブスイングアーム塗装

 なかなか進展の無いスーパーカブ110いじりですが、今回はプチレストア的な、錆の処理と塗装について紹介していきます。
 で、今回の主役「はい、どーん」スイングアームです。遠目に見ると非常にきれいにみえます。
 しかし、実際は下の写真の青丸部分に錆が発生しています。と、いってもそこまでひどくは無く、強度に影響を与えるようなものではありません。 

 部分的に見ていくと、↓タンデムステップの受け金具。転倒したのかヒザ擦りして走ってたのか、塗装が剥離して赤錆が浮いています。
 特徴的なのは、スイングアームの補強溶接部分。水分が侵入しても、排出し難い部分で、内部に赤錆が浮いています。これは手ごわい。いずれ溶接部分にも影響が出てくると強度にも不安が出てくる。
 こういったところを、処理して塗装を施していきます。
 まずは、塗装時に困るステッカー類を剝がします。これは、標準タイヤのサイズや空気圧の表示ラベル。そもそも、タイヤは太くしてしまうので意味がありませんので、あっさり剥がします。
 ラベルは紫外線による硬化と劣化が始まり、一部ひび割れており、そのまま剥がすのには難があります。こういったラベルはシール剥離剤を使うより、ドライヤーで温めるのが一番です。
 ノリも残らず剥がすことが可能です。剥離剤を使用すると、ノリが移動していくので、きれいにするのが面倒です。もっとも塗装するので、全面ヤスリがけしますが😝
 で、基本的に赤錆はヤスリやワイヤーブラシなんかを使って削り落とします。後で錆止め処理をするので不要のように思えますが、塗装の事もあるので削っていきます。
 ヤスリがけが終わったタンデムステップの受け金具。剥がれかけた塗装も滑らかにしておきます。

 厄介なスイングアームの補強溶接部分。、とりあえず届く範囲だけ削り落としました。内部は空洞なのですが、さすがにしっかり錆取りは不可能です。
 そこで、錆止め作業をしていきます。使ったのはSOFT99工房の赤錆置換材。
 乳液状の液体を付属の筆で塗って、しばらくすると、赤錆が化学反応で黒色に変化します。これで錆の進行を止め、新たな錆の発生を防ぎます。
 タンデムステップの受け金具、赤錆部分が見事に真っ黒に変化しています。
 スイングアームの補強溶接部分は、筆も奥まで届かないんで、液体を流し込みます。これで、完全に落とせない内部の錆つき部分も錆止めが可能です。
 錆止めが終了したので、塗装していきます。今回フロントサスも塗っていきます。面倒なので、塗装は全て剥離せず、表面をやすりで目荒らしして下地を作っておきます。油脂やゴムパーツで外せない物、塗装したくない部分はマスキングをしておきます。もちろん脱脂とミッチャクロンなどのプライマー塗装を事前にしておきます。
 で、今回使用したのが、エアーウレタン(スプレー式2液ウレタン塗料)塗装直前に、缶内部で2液を混合して塗装します。ウレタン塗料は耐溶剤性が良いのですが、一度混ぜてしまうと、硬化が始まってしまうので、スプレーでも使い切りが基本です。
 ですから、同色で塗るものはまとめて塗装するのが効率的です。しかし、いっぺんにやらないといけないので、段取りなんかも大変😥今回は、スイングアーム、フロントサスペンション、レッグシールドセンター部、スプロケットカバーを、3度塗りしました。けっこう膜厚が厚く付着するので、薄めに数回に分けて塗装した方が垂れが出ません。
 と、言うわけでスイングアーム塗装の巻でした。

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